研究情報

表皮を構成する主要な細胞であるケラチノサイトは、ヒアルロン酸を産生することなどによって、組織を維持、修復しています。その過程は、皮膚の免疫細胞の影響を受けており、特に創傷を受けると、免疫細胞はケラチノサイトからのヒアルロン酸産生を高めて修復を促進することが報告されています。HK L-137は免疫細胞を活性化するため、皮膚に存在する免疫細胞に作用した場合、ケラチノサイトのヒアルロン酸産生を制御できる可能性が考えられました。

そこで、HK L-137をケラチノサイトや免疫細胞を含む表皮細胞に添加して、ケラチノサイトのヒアルロン酸産生に及ぼす影響について評価しました。その結果、HK L-137によるヒアルロン酸産生の上昇作用が認められ、皮膚機能の改善に効果的に働く可能性が示唆されました。

マウスの皮膚より表皮細胞を調製して、7日間培養し、培養液中に分泌されるヒアルロン酸の濃度を測定しました。

HK L-137群では、HK L-137 (1μg/ml)を添加して培養しました。

HK L-137の添加により、ケラチノサイトからのヒアルロン酸の産生が上昇しました。

培養表皮細胞中には、ランゲルハンス細胞など表皮組織特有の免疫細胞が存在しています。HK L-137はそれらの細胞に作用してある特定の因子を産生させ、その因子がケラチノサイトのヒアルロン酸産生を上昇させたと考えられます。あるいは、ケラチノサイトに直接働いている可能性も考えられます。一方で、HK L-137を経口摂取したマウスでは、表皮の水分損失が抑制されることも確認しています*。

これらのことから、HK L-137は免疫機能を増強することで皮膚の機能を制御する可能性が示唆されました。

*参照:公開特許「保湿剤」WO2008/018143

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