研究情報

花粉やハウスダストに対するアレルギーや食物アレルギーなどはⅠ型アレルギーに分類されます。Ⅰ型アレルギーは、Th2型免疫応答が過剰に働いて、アレルゲンに対するIgE抗体が作られることで発症します。一方で、Th1型免疫は過剰なTh2型免疫応答を抑制することが分かっています。HK L-137は、Th1型免疫を増強する作用があるため、アレルギー症状の改善が期待されます。

そこで、アレルギーモデルマウスにHK L-137を与えて、IgE抗体産生に対する影響を評価しました。その結果、HK L-137の摂取によってIgE抗体産生が抑制され、Ⅰ型アレルギーに対する有効性が示されました。

カゼインを摂取すると食物アレルギーを発症するマウスにカゼイン含有飼料を与え、摂取2週目、4週目に血漿抗カゼインIgE抗体価を調べました。マウスを2つのグループに分け、一方にはカゼイン摂食開始の1週間前から試験終了まで、20 mg/lのHK L-137を添加した飲水を与えました。

HK L-137の摂取により、血漿抗カゼインIgE抗体価の上昇が有意に抑制されました。

HK L-137はTh1型免疫応答を増強し、結果としてTh2型免疫応答を抑制して、IgE抗体産生を低下させたと考えられます。 IgE抗体の過剰産生は、花粉症や食物アレルギーなどのⅠ型アレルギーの発症要因であり、Th2型免疫の過剰な応答が原因であるといわれています。HK L-137はTh2型免疫の過剰応答を抑制するため、アレルギーの予防や緩和に有効であると考えられます。

出典:ニューフードインダストリー 51(2), 10-16, 2009

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