研究情報

IFN-βは、ウイルスや細菌などの感染に対する初期防御において非常に重要なサイトカインです。強毒性のインフルエンザウイルスを用いたマウス感染実験では、HK L-137の投与により感染初期のIFN-β産生が高まることが確認されています。また、その結果として、肺におけるインフルエンザウイルスの増殖抑制や、生存期間の延長といった効果も認められています。

そこで、HK L-137の摂取が、ヒトのIFN-β産生に対してどのような影響を及ぼすのか検証しました。その結果、HK L-137を摂取した75%の被験者で、血中IFN-β濃度の上昇が認められました。

健常女性を被験者とし、HK L-137を10 mg含む錠剤を8名に、対照として含まない錠剤を8名に、1日1粒8週間摂取していただき、血中のIFN-β濃度を測定しました。

なお、被験者は摂取期間中の4週目と6週目にインフルエンザワクチンの接種を受けました。

対照群では、摂取期間を通して8名中6名の血中IFN-β濃度が検出限界以下で、上昇した人が1名、低下した人が1名でした。

一方で、HK L-137摂取群では摂取開始4週目から8名中6名にIFN-β濃度の上昇が認められ、摂取期間中その濃度は維持されていました。

HK L-137はIFN-β産生を増強し、インフルエンザウイルスの増殖を抑えて、生存期間を延長させる作用を持つことをマウス感染実験で確認しています。

ヒト試験では、HK L-137の摂取によりIFN-βの血中濃度の上昇が示されました。すなわち、HK L-137の日常摂取は、インフルエンザの感染予防に有効であることが期待できます。また、IFN-βは一般的なウイルス、細菌感染に対しても効果的に働くサイトカインであることから、HK L-137の摂取が、インフルエンザ以外の感染症予防にも有効である可能性があります。

出典:Immunopharmacol Immunotoxicol 34: 937-943, 2012

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