
当社では、乳酸菌L-137は、なぜ他の乳酸菌より免疫力を高める能力が強いのか、という謎に迫りました。
乳酸菌L-137の様々な成分と免疫賦活能の関係について研究を進め、リポテイコ酸(LTA)という成分にたどり着きました。下図のように、LTAは細菌の細胞壁にある成分なのですが、乳酸菌L-137は、菌の外に伸びたLTAの量が一般の乳酸菌よりもずっと多く、これが強い免疫賦活能につながっていることが明らかになりました。
一般の乳酸菌と、乳酸菌L-137の細胞壁を、脾臓細胞に作用させました。
特徴的なLTAを持つ乳酸菌L-137の細胞壁は高い免疫賦活能を示しました。
同じ細胞壁から主成分のペプチドグリカンを精製し、脾臓細胞に作用させました。
LTAが脱落すると、乳酸菌L-137と一般の乳酸菌の免疫賦活能の差はなくなりました。
Microbiol Immunol 54: 143-151 (2010)